イッサPのつぶやき

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コロナ禍の公衆トイレが教える「働く」って?

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長引く在宅(テレ)ワークが基準の毎日、通い慣れた通勤路からすっかりご無沙汰という人は、全国各地に数え切れないことでしょう。

 

「このままあの桜を愛(め)でられないまま、自分は定年を迎えてしまうのだろうか……寂しいことです」

これは満員電車にすし詰めにされながらも、車窓越しに見える桜並木が、毎年春の楽しみだった、還暦目前の男性のつぶやきです。

長年の毎朝のルーティンを、顕微鏡を用いなければその姿を確かめられない、人類の敵に奪われてしまった悲しみが、ひしひしと伝わってきます。

 

朝の通勤タイムは、大勢の他人がひしめく中に、自分独りの世界を確保できる、1日の中でも限られた時間。

お決まりのルートの移動中に、日々必ず遭遇している、多くの学びや発見の数々、スマホの画面を睨むばかりで、アナタは見過ごしてはいませんか?

 

駅構内の公衆トイレ。

 

この突然必要に迫られた時限定で、大変重要かつ必要不可欠な公共施設が、この記事の舞台です。

不要不急の外出を自粛する生活の中、随分長い間、朝夕の混雑タイムに足を踏み入れていないビジネスマンからすれば、

「.いきなり清々(すがすが)しくないな……」

まあそう言わず、ここからの話に、連れションならぬお付き合いいただけますか?

 

目次

 

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コロナの影響?様変わりした公衆トイレの光景

 

これは筆者の行動圏内だけの話ではないと、それなりの裏付けを確かめた上での質問です。

 

Q:トイレ清掃員の顔触れがガラリと変わったことに、アナタはお気づきでしたか?

 

大都会のターミナルの公衆トイレは、乗降客数が激減したとは言えど、朝のラッシュ時は常に大混雑。

自宅で用を足さぬまま飛び出した通勤客が、大小それぞれの用を足す設備の前で、順番の列を成している光景は、それまでと変わりません。

ソーシャル・ディスタンス確保のため、1つ飛びにしか便器が使用できず、むしろ以前よりも混雑してしまう場面も。

個室の順番待ち組の人たち、時間の経過とともに切羽詰まった表情が隠せなくなり始めるのは、人間という生命体の宿命でしょう。

 

そんな世代を超えた多数の男性が、実質三密寸前の空間を構築するなか、どう見てもうら若い女性清掃員の姿が、あちらこちらに。

 

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コロナ禍で20~30代とお見受けする、若いトイレ清掃員が急増している現実

 

職務に忠実な彼女は、男性が小用を足すすぐ隣数十センチの位置で中腰から、黙々と片手に持った雑巾で、便器と床を拭き上げています。

偶然彼女の鼻先数十センチに、自らが両足の親指の間から取り出した……

 

ここで再度お尋ねします。

 

Q:数十センチ横に、見知らぬ仕事中の若い女性の存在を確かめた状態で、アナタは小用を足すことができますか?

 

・無理矢理自然体を装いつつその場を離れ、他のトイレに急ぐ、思春期の少年の心を持つ人。

・生理現象には勝てないと、我関せずで、堂々と用を足せる、ある意味肝の座った人。

・その他よこしまな感情が芽生え……以下略であったとしても、それも雄(オス)という生き物の性?

 

「なんたる愚問だ!?女性蔑視どころか職業差別だぞ!?男女平等・職業に貴賎なし!世の中のこの常識を知らないのか!?」

お叱りの声が届くことは想定内と申しますか、むしろこの反応を待っていました。

 

ならばこの質問に、おっしゃるところの常識を踏まえた答え、お聞かせいただけますか?

 

Q:これをしなければ家族が路頭に迷い、食べて生きて行けないとしたら、アナタは彼女と同じ仕事に従事できますか?

 

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経済社会を食べて生きていくために「働く」という基本

 

個人差こそ見られるも、ある日突然職を失ってしまうリスクとは、誰もが背中合わせです。

「一夜明けて普段通りに出社してみれば、そこにあるべき勤務先は稼動しておらず、目の前が真っ暗になりました」

アナタがこうした主人公に指名されてしまう可能性が、ゼロとは言えないのが、資本主義経済社会です。

 

これはコロナ禍となる少し前のお話ですが、地元では盛況と映っていた、大きな個人経営のスーパーマーケットで、こうした光景を目の当たりにしています。

まだ開店時間前に偶然前を通りかかったところ、何も知らずに出勤してきたパートタイマーの人たちが、茫然と立ち尽くしていました。

メインのシャッターには、そのような文言が綴られた貼り紙が掲示され、さらにはそのような風貌の人物が数名、付近に確認できました。

その日は25日すなわち、従業員の給料日だったことでしょう。

前日一切このような展開となる気配がなかったとすれば……心中を無責任にお察しする失礼に及んでみても、言葉が見つかりませんでした。

 

ゴム手袋を装着されていれば、結婚指輪の有無は確かめられませんが、おそらく主婦でいらっしゃるだろうと想像できる、その佇まい。

年配の先輩による研修風景に遭遇することも、少なくありません。

駅が稼動している以上、乗客はひっきりなしに訪れます。

先輩格が業務指導をしている様子を見れば、一般企業のそれとは違い、マニュアルを用いた座学からの実習のような、懇切丁寧なものではありません。

 

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建設現場もしくは戦場のような厨房に、右も左もわからぬ新入りが放り込まれた状態

 

丁寧に教育する光景にも遭遇する反面、単なる自身のうさ晴らし的な文言を投げかけるばかりの先輩の姿も……職域は何処(いずこ)も同じです。

「都市伝説的に囁かれる、昭和の女子プロレスのイジメじゃないんだから……乗客も見ているし、ほどほどにしろよ」

若いスタッフに自身の仕事を取って代わられては一大事と、会社側の意図など我関せずで、ひたすら潰しにかかるばかりのベテラン高齢者が、悪魔と重なりました。

 

制帽とマスクの間の瞳が涙目と見えるも、ひたすら本来言う必要も無い謝罪の言葉を繰り返しつつ、懸命にガマンしながら食らいつく姿。

これが洗礼なのかどうかはさて置き、コロナは人間の本性を、手際よく鮮やかに剝き出したものだと、深く考えさせられました。

 

仕事を選ぶ云々どころではない現実が、私たちが今を生きねばならない、経済社会を覆い尽くそうとしています。

 

もう1度繰り返します。

あくまで根拠のない邪推ですが、彼女は家族が食べて生きていくために、この試練に自ら飛び込まれたのです。

 

仮にこの女性のご主人が、不運にも失職されたとして、この時間一体何をされているのでしょうか?

 

・外貨を稼いでくれる奥さまに代わり、慣れない家事と格闘されているとすれば、それも1つの家族の姿でしょう。

・1日も早く次の仕事に就こうと、日々就活に勤しまれているとすれば、たまたま今は逆風が吹きつけてしまっただけの、頼れる世帯主です。

・一時的に塞ぎ込んでしまったとしても、そこから這い上がる姿を、包み隠さず家族に見せる生き方を、誰も卑下することはできません。

 

慣れない仕事と、おそらく本人からすれば、理不尽と紙一重に厳しい先輩たち。

さらに彼女にとって一番大切なお客様である乗客も、自身に対する接し方は十人十色です。

 

・「清掃中だァ!?漏れちまったら、一体どうしてくれるんだ!」

職業に貴賎を無理矢理設定から、乗客である自分には絶対に歯向かってこない弱者であることを確かめたうえで、高圧的に凄まれることも。

・一生懸命拭き上げた直後に訪れた利用者が、「もう1歩前でお願いします」の貼り紙に対し、数歩下がって汚したまま、手も洗わずに出ていってしまう。

 

次々と入れ替わる利用者は誰一人、自分を人間どころか、物体としてすら、その存在を認めていないかのような振る舞いの連続です。

 

それでも生きるため。

 

今一度、アナタにできますか?

 

正直筆者は、他の逃げ道を一生懸命に探ることでしょう。

 

 

この光景に遭遇したのを機に、そっと実践を続けていることがあります。

最初に実行に移す際には、思っていた以上の勇気を要しました。

 

公衆トイレに足を踏み入れると、若い女性が清掃作業中。

彼女の視線内に、己が身体の一部をお披露目できるほど、大きな人間(※)ではありません。

「作業中ですが、こちらを使っても構いませんか?」

空いていれば個室で速やかに用を足し、その場を立ち去る際に、小声で一言。

「いつもありがとうございます」

 

自分にはとてもできない仕事に勤しむ姿に、感謝と敬意を素直に言葉にできる人間であろう。

次々と開発されるワクチンに対抗すべく、変異を続ける新型コロナに勝利する人間は、こうでなくっちゃ!

 

駅の公衆トイレの光景に、心の背筋を伸ばされただけでなく、己が生きる覚悟の甘さを教えられた、凄く真面目なお話。

半ば感情に任せて語ってしまい、脱線三昧となりましたこと、申し訳ありません。

 

いかがでしたか?

心の琴線、わずかでも震えましたか?