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次のワンフレーズを一気にご一読からの、ご自身の率直な感想はいかがですか?

 

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貴社の業務が自己の性格に最適

一拍置いてからじんわりニヤリとされたのであれば、相応の年齢もしくは定年カウントダウン世代でいらっしゃるかと?

キョトンとされているアナタは、かなりの確率で平成世代の、現役最前線で連日奮闘中の、勤務先期待の人材でしょう。

 

他のあらゆる分野と違わず、就活から会社勤務に関しても、一昔前を基準にはできない、急速以上の変化が否めません。

それを進化だと評する声の一方、あまりの激変スピードについてゆけず、戸惑いから負のコメントが抑えきれない人たちも、どうやら少なくないようです。

 

私たちの暮らしを担う屋台骨は、言うまでもなく労働者すなわち、日々お仕事に従事する人たちです。

偶然遭遇する無数の人たちしかり・そしてアナタ自身だけでなく、もしかすれば自身の子どもたちもまた、そうした存在でしょう。

 

それにしても令和のこの時代、このワンフレーズは何とも不思議で、奥深さすら漂う響きだと感じられませんか?

 

「貴社の業務が自己の性格に最適」

 

うっかり誤変換が連鎖してしまおうものなら、

「汽車の乗務が事故の……」

冗談では許されなくなる、機械任せでの通信が主流のご時世、細心の注意が求められますね。

 

目次

 

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興味津々もしくは時代錯誤? 昭和の就活風景プチ探訪

冒頭の質問の回答を忘れていました。

 

「貴社の業務が自己の性格に最適」

 

実はこれ、履歴書の志望動機欄に記入する……すべき、とされていた、暗黙の了解の定型文。

まだ100円均一ショップが見当たらなかった昭和時代、文具店で購入する履歴書に同封された見本に、定型文として綴られていた一文です。

あらゆるメーカーの製品に共通していて、間違い探しを試みるも、「貴社」が「御社」くらいの違いしか見つけられませんでした。

 

もっとも当時はコピーペーストなる文言自体、一般的ではなかったと思われますが、行為は一緒です。

なにより応募段階で、どうしてこのような重要なことが明言できるのか、深掘りする以前に不思議です。

仮に今日の就活でこの文言を用いたら、一体どうなるのやら……実行してみる勇気というか過ぎたる遊び心、アナタはお持ちでしょうか?

 

ここまでご一読いただいただけでも、興味が湧いてきませんか?

現在働き盛りのみなさんが、この世に生命を授かった、1970年代の履歴書。

今日のそれらとは、基本的なフォーマットこそ共通する反面、今日目の当たりにすれば、思わず苦笑いもしくは首を傾げる部分も、どうやら少なくなさそうです。

 

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氏名の右横に捺印欄

ネットを用いたエントリーなる作業の概念そのものがなかった当時、直筆で作成した履歴書が、挨拶文の役割も担っていました。

昨今は印鑑省略(=はんこレス)の動きが顕著ですが、当時は氏名の右横に、正方形の捺印欄が設けられていました。

「ハンコを押し忘れたら、その時点で書類不備を理由に、面接してもらえないぞ」

「朱肉を用いたハンコでなければダメで、曲がったり擦(かす)れたりしてもアウトだぞ」

人生を賭けて提出する書類である以上、これくらい気合を入れて慎重に作成すべきですが、若い世代の人たちは、滑稽(こっけい)だと感じられるかも?

 

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健康状態記入欄

冒頭の志望動機欄と同じく、ここに綴るべき文言も、直筆コピペが暗黙の了解でした。

「良好」

この二文字以外はあり得ませんでした。

 

正直に「病弱」と綴る応募者がいるとは思えませんが、今日であれば繊細な個人情報に抵触する内容でしょう。

「こうしたことを書かせるとは何事だ!採用後に会社側が健康診断の機会を設け、そこで確かめるべきだ」

今日であれば、このような声が上がって当然ですし、多くの企業が採用に際し、自社指定の健康診断の受診を義務づけています。

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賞罰

昨今の実績アピールと重なるイメージですが、当時のこの欄には、

「通りすがりに遭遇した火事の第一報から、消火ならびに人命救助に尽力し、当局から表彰された」

「勉学に勤しんだ優秀な学生として、市井から表彰された」

公的な表彰歴を記載する欄であり、基本空白にしておく、もしくは”なし”と記載するのが、これまた暗黙の了解でした。

「高校生の時に自転車を盗んでパトカーに乗った」

このような正直すぎる記載は不要でした。

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顔写真

今日も必須のこれこそが、注目すべきポイントでしょう。

「モノクロでなければならず、無表情仏頂面で、口角を上げるのもNG」

今日これでは、採用されるチャンスを自ら帳消しでしょう。

コインを投入して数分でプリントアウトの自動撮影機も、ほとんど見当たらなかった時代です。

写真館に出向いての撮影は、金銭面の負担も小さくありませんでした。

 

カラー撮影から技術を駆使した高度な自動補正で、奇跡手前の1枚を用いる今日とは、これぞ真逆ですね。

ちなみに余談ですが、当時は運転免許証その他の公的な証明書の写真も、同じような仏頂面が求められていました。

多数届いた履歴書の中のモノクロ写真、誰もが怒っているかのような表情を次々に確かめる作業、採用担当者は大変だったでしょうね。

 

当時の履歴書は、さらに重箱の隅を楊枝(ようじ)でほじくるかのように、検証すなわち揚げ足の取り放題ですが、このあたりにしておきましょう。

そしてこのような作業にお付き合いいただいたのには、当然理由があります。

引き続き読み進めていただくことで、答えを確かめていただければと思います。

 

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苦手意識の根源?自身の親世代の先輩上司の価値基準

「自分の父親世代の先輩上司はどうしても苦手。一緒の空間にいるだけで息が詰まるというか……嫌い、ってわけではないんだけどね」

「どう接してよいのかわからない。腫れ物に触れるみたいでも失礼だろうし、フランクに話しかければ機嫌を損ねかねないし……」

終身雇用が当然の時代から、今日も堅実な経営を続ける企業であれば、下は20歳前後から上は還暦以上まで、幅広い年齢層が混在していて当然です。

親子以上もしくは祖父と孫ほどの年齢差が見られれば、双方が互いの距離感に戸惑って当然でしょう。

 

次に平成世代は学校生活において、縦社会の経験が希薄です。

たとえばクラブ活動において、いじめ対策を名目に、上級生が下級生を指導する行為を禁じるなど、一定年齢以上の人たちには理解不能でしょう。

さらには上級生が下級生の教室の前の廊下を歩くことまで禁止する校則など、唖然(あぜん)とするばかりの教育環境で、子どもたちは集団生活を学んでいます。

こうした義務教育を経て実社会にデビューすれば、数十歳離れた先輩上司の存在は、戸惑いと脅威以外の何者でもなくて当然です。

 

対して先輩格の多くは、若い世代がこのような教育を受けて育ってきた経緯を、正しく理解し切れていません。

「最近の若い連中は……」

遠い日に自分たちが口酸っぱく言われて機嫌を損ねた文言を、いざ自分が発せられる年齢になったと思えば、

「今の発言は年功序列を盾にしたパワハラだ!」

世の中の基準の急変にもついていけず、苦虫を嚙み殺すかのように言葉を飲み込むしかなく、これがさらなる誤解を招く悪循環です。

「あの人はいつも怒っている。会社の雰囲気を暗く重たくしている張本人だ。定年退職まで居るなんて、勘弁してほしいよ……」

規格の異なる歯車は、悲しいかな、噛み合うことはありません。

 

この記事を通じて1番お伝えしたい結論、すでにお察しいただけていますよね?

 

世代間の違和感すなわち溝が生じ、思うように埋められない理由は、過去へのタイムトラベルを通じ、そのヒントを確かめられます。

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正しいとされる(た)履歴書の違い

社会人一年生デビュー時、人はそれぞれが、たとえるなら真新しいスポンジです。

そこから入社した勤務先の色と香りを学び身に着け、社会人すなわち企業人としての個性を、年月をかけて確立していきます。

終身雇用が基準で数十年勤務を続ければ、誰もがその企業のニオイを身にまとい、それが人格と重なります。

 

・学校の先生

・医者

・建設作業員

・フリーのクリエイター

etc~

 

外観や服装こそ十人十色ですが、どこか共通するニオイを感じますよね?

「あの人、きっと〇〇だよ」

それなりの確率で的中するから不思議です。

 

1つの企業内における世代の違いも、根底で同じだと仮定すれば、話の筋が通ります。

 

・1970年代、アナログ100%の履歴書で採用された世代

・1990年代、インターネットが一般普及目前だった履歴書で採用された世代

・2010年代、エントリーなる手順が基本となりつつあった時代に採用された世代

2020年代、コロナ禍での就活から社会人デビューした世代

 

「これが社会人としての第一歩を踏み出すに際しての、X座標とY座標の交点すなわち、正しいスタートライン」

それぞれ異なる以上、価値観の歯車の規格もまた、異なって当然です。

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社内における世代間の相容れなさの要因の1つ=それぞれが提出した履歴書の違い

大胆な仮説とまでは申しませんが、なんとなく理屈が通ると思いませんか?

 

若い世代と同じく、もしくはそれ以上に年配の方々も、どうにかできないものかと、日々悩んでいらっしゃることでしょう。

そんなふうに今より少しだけ、アナタにとって苦手な世代を思いやることで、随分心が軽くなると思いますが、いかがでしょうか?

 

無理に自分を抑えつつ、わざとらしく歩み寄る必要などありません。

 

たとえば近い将来、コロナ禍が収束からふたたび、連れ立っての外食ランチが楽しめる時が訪れたなら、

「〇〇さんがお気に入りのざるそば屋さん、連れて行ってくださいよ。もちろん先輩の奢(おご)りですよ」

それまで自分を避けるかのように、若い世代だけで速足で飛び出している背中を、さびしく眺め続けていた先輩からすれば、これぞ青天の霹靂(へきれき)。

暫しの戸惑いからリアクションに窮する時間を経て、年齢不相応な可愛い笑顔を見せてくれることでしょう。

 

社内の世代間コミュニケーションは永遠の難題であり、ちょっとしたことでクリアできる、摩訶不思議な社会人のノルマですね。